秋川キララホール レジデンシャル・アーティスト
コンサート 「春の祈り」の聴きどころ

秋川キララホール レジデンシャル・アーティストコンサート 「春の祈り」の聴きどころをご紹介

昨年に続き、レジデンシャルアーティストのおふたりが自ら企画を立て、お客さまをお迎えするコンサート。
 
ピアノの関裕子さんが、盟友である東京都交響楽団のヴァイオリニスト海和(かいわ)伸子(のぶこ)さんと披露してくれるのは、ヴァイオリンの名曲中の名曲であるフランク作曲のヴァイオリンソナタ。ふたりの見事に息の合ったパフォーマンスにより、この作品の流麗な旋律が一層引き立ちます。
ショパンの「舟歌」「幻想曲」も傑作として名高い作品。とりわけ「舟歌」はロマンティシズムが満ちあふれた、ショパンの永遠に若き魂が刻印されている作品と言ってもよいでしょう。関さんによる熟達のピアノが紡ぎ出すショパンの世界をどうぞご堪能ください。
 
すみれ
 
ソプラノの橋本夏季さんが選んだのは、リヒャルト・シュトラウスの歌曲「鳴り響くハート」「あなたは私の心の王冠」「万(ばん)霊(れい)節(せつ)」。スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」で、人類創生を思わせるあの壮大なメイン・タイトル曲で有名なのがこのリヒャルト・シュトラウスです。オペラ作曲家として名を馳せましたが、夫人がソプラノのオペラ歌手だったこともあり、女声の高音を生かした歌曲づくりでの名人芸が光ります。橋本さんの高く澄み切った美声が存分に際立つ演奏となるでしょう。続くフォーレ、モーツァルト、ヘンデルによる宗教曲は橋本さんの十八番。カッチーニ、ジョルダーノ、スカルラッティによるイタリア歌曲はどなたにも聴きやすい古典的なナンバーです。そしてもうひとりのシュトラウス、「ワルツ王」のヨハン・シュトラウスによる「春の声」は、彼の代表作であるとともにウィンナワルツの代表作でもあります。この上なく華やかで、心浮き立つワルツのリズムに春の到来が待ち遠しくなります。

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